-C.O.C第11回ツーリング-

 ツーリングの日の朝はYahoo!天気予報をチェックするのが常だ。ふむふむ・・・今日の秩父地方は一日を通じて曇り、降水確率がハネ上がるのは18時以降だな。ま、暑いよりいいかな。今回はスタッフのとらきち、nabeが所用のため欠席、ツーレポとともに引率補佐を引き受けたので早めに集合地点の箱根ヶ崎マックに行くことにした。

 やはり臨時で先導役を引き受けたモエタカさん、今回唯一のスタッフzippyを交えて一通りの打ち合わせを済ませた頃、徐々に参加メンバーが集まり始めた。息子さん(YUKI)の誕生日パーティーのため不参加のtty&YUKIさん、同じく残念ながら不参加の桃次郎さん、わざわざお見送りありがとうございます。
 見慣れないカラーのコマジェが駐車場に入ってきた。今回が初参加の、まいきいさんだ。ちょっとグレーがかったブルーメタリック、虚飾を廃したシンプルな硬派イメージで結構渋い。まいきいさん、今回はあまりお話でなくてごめんなさい、みんなシャイなんですよ。でも何度か参加すると打ち解けますからご安心を。
 あれ?海水浴に行くはずだったジャイトーさんが来たぞ。海水浴は中止になったが家事があるのでやっぱり不参加、わざわざお見送りに来てくれたようだ。「早めに家事が片付いたらブッ飛んで追いかけるので、道の駅・大滝で合流しましょう」だって。はいはい、気をつけてブッ飛んで来てください。

 そんな調子で出発時刻の8時、軽く出走前ミーティング。いつもの通り走り方の注意点、前回に倣って走行隊列の確認だ。先行車=ぺぎら号。第一グループ先導=モエタカさん、とまとさん、まいきいさん、第一グループまとめ=まなさかさん。 第二グループ先導=motoさん、ジュンさん、しんぺーさん、第二グループまとめ=『はち』パパさん。最終追上げ=かずさん敬称略。撮影班zippyは隊列の中を縦横無尽に走り回り、時には先行車のずっと先に出たり追上げのさらに後ろについたり、ダイナミックに撮りまくる。

 こうして整った隊列を保ちつつ、一行は岩倉街道・成木街道を順調に最初の休憩地点・道の駅「果樹公園あしがくぼ」へ向った。柔かい初秋の日差しを浴びながら・・・・・・そう、日が差している。予報では曇りだったが、こりゃ絶好のツーリング日和になりそうだ(後に、この予想は大きく裏切られるのだった)
 名栗村へ入るショートカットの枝道をまなさかさんがオーバーラン(朝から居眠り?)しそうになっているのをミラーで確認したが、他は大きな隊列の乱れもなく、実に順調だ。
 集落を抜け、いよいよ今回随一の難所、山伏峠にさしかかる。曲がりくねった山道に入ると、ついついはしゃいでアクセルを開け気味になるのがわしの悪い癖なのだが、今回はすぐ後ろによく目立つイエローのモエタカさん号。後続のペースを測るのに大いに役に立った。無事、R299に出てそのまま道の駅「果樹公園あしがくぼ」に着いたのは9時を少し回った程度、予定より少し早い。

 ヘルメットを脱いだとまとさんの額には玉の汗。具合でも悪いのか暑いのか、いや、冷や汗だそうだ。どうやら峠越えでだいぶ緊張した様子。山道の走り方(手足の力を抜く、ターンインのきっかけ、コーナリング中のアクセルワーク云々)をレクチャーしていると、ちまきを頬張ったまなさかさんが近づいてきた。「もぐもぐ・・・美味いな、これ。もう一個買おうかな」(ぉぃぉぃ。。。アンタさっき朝マック食ってたじゃないか)
 しんぺーさんは、このあとガレージMさんでbrembo取り付けの予定が入ってるそうで、ここから新宿に向うとのこと。(こんな山奥からご苦労なことで、気をつけて行ってくださいね)一行は予定より早まったスケジュールを保ったまま、いよいよ目的地の奥秩父・大滝へと出発することにした。「とまとさん、ここからは道幅の広い国道ばかりだ。今教えたことを練習しながら行こう。」

 日曜の朝なのに空いているR299を秩父へ下り、羊山公園から秩父市役所へのショートカットを利用してR140へ、あとは目的地まで一本道だ。R140も空いている。たまに脇道を出入りする地元の軽トラにペースが狂う程度で、渋滞もなく今回は実に順調だ。道の駅「大滝」まであと1kmの看板を過ぎるあたりからR140の舗装は新しく、道幅も広い。気持ちのいい高速コーナーが2つ3つ続く。
 いたずら好きの先頭の黄色2台、申し合わせたように突如アクセル全開。道の駅「大滝」に着いたとまとさんは汗びっしょり(笑 「あきらめろ、これも試練だ」

 まだ11時前で食堂も開いてないということで、今回の撮影ポイントに予定している奥秩父「ループ橋」に向かうことにした。R140をさらに山のほうへ分け入っていくのだが、とまとさんのペースが少し上がって、走り方も安定してきたようだ。スパルタ教育の効果が出てきたかな。
 ループ橋の退避スペースで集合写真を数ショット撮ったが、どうも橋全体のアングルがしっくりこない。この近辺に詳しいかずさん敬称略の提案で、R140旧道から三峰山へ登ることに。走行順を正反対にし、かずさん敬称略が先頭でわしが追上げ。走り出すころシールドに雨滴(いやな予感)

 一車線幅の狭いトンネルでトンネル内に交差点があるため3方向の交互通行という珍しい構造(さすが旧道)を堪能して三峰山のふもとに着くと、パラパラと雨が降り始めた。(こりゃ撮影どころじゃないかも)と思いながら黄色2台で山の上のほうの様子を見に行ってみると、どうやら降っているのはふもとだけ、ちょっと登れば道も乾いている。
 「雨降ってるのこの周りだけだぞ」「対向車も少ない旧道だ、頂上までCRCモードで一気に行こう」黄色いの2台と黒いの1台で一目散に飛び出した。コーナーが連続する区間ではいい勝負をするんだが、頂上に近づくにつれ尾根伝いのストレートが長くなってくるとFIの非力なエンジンでは勝負にならん。つーか、あの2台、同じ125ccとは思えん(謎
 頂上付近の適当な空地で後続を待つ。タバコ一本吸い終わらないうちに全員無事登頂。とまとさん、あんた立派に速いよ。雨雲に煙る秩父連山をバックに撮影していると、モエタカさんの携帯にジャイトーさんから着信が。ジャイトーさんは奥さんとタンデムで道の駅「大滝」に到着しており、昼食の席を予約してくれているそうだ。再び正規の並び順に隊列を整え、とまとさんに安全で楽なライン取りのお手本を示しつつゆっくりと下山、再び、道の駅「大滝」に到着。

 ジャイトーさんの適切なお膳立てに助けられ、皆で大テーブルで昼食を採る。食後、ふと窓の外をみると・・・いつの間にかどしゃ降りだ。風呂に入り時間をつぶしてもやはりどしゃ降り。いやこれはそんな生易しい降り方じゃない、集中豪雨だ。四方とも暗く立ち込める雨雲、待ってても止む気配はない。
 途方に暮れるメンバーの面々、雨具の用意がない人もいる。しかしこれは緊急事態だ、降雨量によっては通行止めになり帰れない恐れもある。すっかり意気消沈した一行は、最終の仮解散地点、道の駅「果樹公園あしがくぼ」に向け早々に出発した。
 秩父の町へ降りてもまだ雨は降っているが、しとしと雨という感じになってきた。車の数も増え渋滞してきたR140をソロソロと進む一行を雨粒は容赦なく濡らす。右折してR299へ入る。ヘビーウエットな路面で若干グリップが心許ないが、バックミラー越しに後続のヘッドライトを見ると全部きちんとついて来ている。スピードは往路のドライ路面とほとんど変らない。すごいぞ、こりゃ。
 しかしさすがにみんな雨中走行に疲れたようで、道の駅「果樹公園あしがくぼ」では会話も少なく、そのまま仮解散。
いつもなら仮解散の後は思うがまま散り散りに飛ばして帰るのだが、この悪天候だ。
 急峻な峠道は避けてR299正丸トンネルを通って飯能へ降り、R16へ出ようということりなり、相変わらずのお行儀良い編隊走行が続く。長いトンネルを抜けてもやはり雨。ここで降ってなければ天目指峠を越えて名栗へ降りるルートもあったのだが、これも断念。

 飯能市街の手前で北本方面へ帰るジュンさんは県道15号へ分岐、互いに手を振り合って別れた。ジュンさん、北本から参加の最後のツーリングお疲れ様でした。厚木に引っ越しても引き続きよろしくお願いします。さて、それからが問題の飯能駅周辺の大渋滞だ。
 道路整備の貧弱さを物語る無秩序な渋滞をやっとの思いで抜けると、なんと立派なバイパスに出た。その名もR299バイパスだ。どうやら駅周辺を迂回するルートに気がつかなかったようだ・・・わし、山道だけは詳しいけれど街中はダメダメなんです。皆さんゴメン!
 こうしてR16へ出て、雨に打たれながら本解散。埼玉組(まいきいさん、ジャイトーさん夫妻、モエタカさん、zippy)はそれぞれの家路についた。東京組(かずさん敬称略、motoさん、『はち』パパさん、まなさかさん、とまとさん)はK3ファクトリーの塗装用ヒーターで衣類を乾かすそうで、箱根ヶ崎から新青梅街道へ向った。神奈川からただ一人参加のわしは、R16をひたすら南下、八王子バイパスを経て家路につくことにした。

 途中、橋本のセルフSS併設のドトールで、熱いコーヒーを含みながら今日の一日に思いを馳せた。
 リセットしたトリップメーター: 255km
 消費した燃料: 5.86g
 タイヤが滑って流した冷汗: 0.05cc
 豪雨のなか皆と一緒に走った思い出: priceless...

(文章:ぺぎら 写真:zippy)

 道の駅「大滝温泉」
  
http://www.chichibu.co.jp/~otaki/


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