「いつかは一泊ツーを企画しようよ・・・」
昨年来、挨拶代わりのようにメンバー間で交わしてきた会話である。
今回の宿の予約が取れたのは6月のこと、それから当日までの二ヶ月余り、本当に待ち遠しかった。
「・・・ここをこう曲がって、・・・この交差点の形は覚えとかなきゃ」と、夏の間、地図を見ない日はなかったのだ。
ツーリングは、出かけるまでのワクワク感も楽しみのうちだ。そして、ついに待ちに待った実現の日が来た。
天気予報は曇り時々晴れ、第一集合地点の246鷺沼マックに集まったぺぎら・かずさん・『はち』パパ・MICKの4台でやや渋滞気味のR246を南下、
待ち合わせ場所のジョリーパスタ秦野店へ向う。ここで合流するのはモエタカ・tty・やす・とまと・日帰り参加のPOISONだ。
開店前の駐車場で待つこと30分(早く着きすぎた・・・)、全員集合してR246をさらに南下、道の駅「ふじおやま」 で昼食をとる。
ここでは、静岡のコマジェオーナー、アシマルさんが合流だ。異型ヘッドライトとシーシーバーがポイントの真っ黒のマシン、なかなか渋い。
すでにここは静岡県、中部地方なのだ。C.O.C!史上初の他地区オーナーとの交流、昼食をとりながらもコマジェ談義に花が咲く。
そしてまたR246を南下、裾野から枝道に入り、三島駅周辺の混雑を抜けたところでアシマルさんとお別れだ。
アシマルさん、次回はぜひ関東でのツーリングにもご参加下さい。
三島からR136で伊豆へ入り、大仁マックで小休止。翌日用事があるPOISONは残念ながらここまで。
さあ、アシマルさんとPOISONには悪いが、ここからが今回のツーのメインステージだ。
大仁マックを後に、一行は宿泊地の雲見温泉を目指す。
通常、西伊豆へ至る一般的なルートは自動車専用道「修善寺道路」であり、R136も道なりはこのルートになるが、ここは125cc未満通行禁止。
いったん国道から外れることになるのだが、旧道こそが伊豆を満喫できるルートなのだから、むしろこっちの方がいい。
まずは修善寺温泉街の情緒たっぷりの細道を抜け、戸田方面へ走る。
ここは峠道とはいえ路線バスも走る生活道路だから、ゆっくり走ろう・・・と思ったら!!!
あ〜〜〜〜〜っ、モエちゃん!いきなり全開モードに入っちゃったよ(笑
仕方がないので(?)、負けずに全開で追撃を開始した。
チンタラ走るノア、ちょっと元気なレガシィB4、喘ぎながら登坂の路線バスをあっさりと調理し、峠の三叉路で後続を待つ。
隊列を整えた一行は三叉路を左折、すぐに料金所跡があり、かつて有料だった西伊豆スカイラインの起点となる。
そう、ここから始まる尾根伝いのルートこそ今回ツーの超目玉、計画立案から二ヶ月、毎日指折り数えて楽しみにしていたルートなのだ。
さあみんな、破目を外そうぜ!
いや〜、気持ちいい。さすがは元・有料道路、コーナーの曲率も上品で実に走りやすい。
なによりも尾根伝いということでアップダウンの勾配も少ないため、非力なコマジェにはうってつけの大運動会だった。
船原峠で隊列を整えつつ一服。みんな楽しそうだ(・・・後続のほうでは恒例の調教プレイ?)
高原の尾根伝いルートは、ここから西天城高原線と名を変え、まだまだ続く。
ところが、『はち』パパの燃料が心許ないとのこと。タンクを覗きこみながら、「あと1リットルぐらいは残ってるかな・・・」
こんな山奥でも、1リットルあれば30〜40kmはその気になれば走れるのもまた、コマジェのいいところだ。
よし、ここからはエコラン・モードでまったり走ろう!・・・この決断が実は大正解。
ゆっくり走れば景色も楽しめる、高原をわたる涼風も心地よい。
山道はこうやって楽しまなきゃね!日頃の目が血走った走行スタイルを大いに反省した次第である。
尾根から尾根を緩いカーブとあきれるほど長い直線で結んだこのルート、ほとんど燃料も消費しなかっただろう。
仁科峠の三叉路から西伊豆・松崎を目指す道は、それまでと一転して細く険しい。
道を間違えたかな?と思いつつ戻り、峠のパーキングで小休止。
何もないパーキングだが、眺望は最高だ。目前に広がる牧場、牛もいる。
その向こうに煌めく入り江が見下ろせる。宇久須の港だ。そうだ、あそこへ下って給油することにしよう。
宇久須へ向って一気に下りる道は、山肌の急斜面にそのまま舗装道路の絵を書いたようなつづら折れだ。
逆バンクやうねりの連続にガリガリとスタンドが悲鳴を上げ、文字通り滑り落ちるように宇久須に着いた。
給油を終えた一行は海岸沿いを南下し、途中、松崎の街中で道を間違えたりしながらも夕刻には無事に雲見温泉民宿「雲海」に到着した。
駐車場では雲海の板長がコマジェ8台分の駐輪スペースを空けてくれ、板長直々のご案内で部屋へ通される・・・うわぁ!広い!!!
二階の突き当たりの部屋は18畳もある宴会場だ。8月最後の土日にこんな立派な部屋を用意してくれた雲海さん、感謝!(・・・これって隔離病棟かも)
二つある大浴場のうち、外にある露天「おかめの湯」がちょうど空いていたので、まずは紅一点のとまとが長旅の疲れ(冷や汗?)を流す。
交代して男性陣が入浴し、自然木をあしらったテラスで湯上りの一服、缶ビールなどで夕涼みをしているうちに部屋には豪勢な料理が配膳された。
宿のお姐さんにデジカメのシャッターをお願いして一同乾杯!そしていよいよ食べきれないほどの新鮮な海の幸と格闘だ。
すると、話好きな板長が部屋にきて、魚の講釈から始まってクルマ談義(この板長、チューンドR34スカイラインGT-Rのオーナーでもある)が延々と続く。
みんな動けなくなるほど食べ、大いに飲み、そのまま就寝(日頃の大食漢たちもさすがにここの料理は完食できず・・・少し残した)
翌朝、テラスで女将自慢のコーヒーをごちそうになり、二日酔いの目をこすりながら朝食の配膳を待つ・・・ぉぃぉぃ、朝からすごい器の数だ!
一同またまた満腹。文字通り太っ腹の女将は会計をオマケしてくれ(端数カットで一人1万ポッキリ)、お腹をさすりながら雲海を出発。
松の木と海をバックに記念撮影を済ませ、旅の駅「土肥金山」を目指して海岸沿いの国道を北上する。
朝日に煌めく駿河湾を左手に走ると、夏休み最後の日曜日とはいえ海水浴シーズンも終わっているせいか渋滞もなく、1時間弱で土肥金山に着いた。
売店でお土産を買い、小休止の後出発。R136は海岸を背に山へ向うルートとなる。
非力なコマジェに鞭打ち、登坂車線を利用してノア2台をやっとの思いで抜くと、登りきったところに旧道への案内標識があった。
よし、ここから旧道で船原峠へ向い、昨日も走った西伊豆スカイラインを逆走して修善寺に出よう・・・と思ったら、峠の立体交差で道を間違えたらしい。
結局、回り道してまたR136へ戻っただけだ。渋滞すり抜けの途中でさっきのノア2台、また抜かせてもらった。
大仁で左折して伊豆中央道を走る。ここは伊豆の有料道路では唯一、原付・軽車両通行可の有料道路だ。
ゲートの端にある料金箱に8台分160円を放り込み通過しようとすると、徴収係のおばさんが慌てて走ってきた。
「一台150円ですよ!」ナンバーを見せ、「原付8台、通りま〜す」と、料金所では恒例のやりとりがここでもあった。
伊豆中央道はそのまま直進すると熱函道路となり、途中を左折して熱海峠・十国峠を経て箱根へ向かう。
十国峠あたりから急激に気温が下がり、霧が出てきた。夏ツー用に誂えたC.O.C!七分袖Tシャツでは寒い。
道の駅「箱根峠」で、27日日帰り(ほとんどソロツー)のはに、OSAMと正午に待ち合わせの予定が、30分ほど待たせてしまった(ごめんなさい)
箱根峠で合流後、渋滞のなか芦ノ湖方面へ下るうち、霧はいつしか雨に変わり、いよいよ本降りになる。
前評判通り、かずさん号は雨に弱い。エンストを繰り返しながらもタオルで応急処置をしたりして、やっとの思いでOSAMオススメの蕎麦「山臥」に到着。
8月だというのに、あまりの寒さに全員が温かい蕎麦を注文した。
ここでダンボール箱をわけてもらい、K3factoryスペシャル・エアクリーナーボックスの製作(・・・というよりも、夏休みの宿題のよう???)
雨のなか湖尻から仙石原へ向かうが、急ごしらえのK3スペシャルは功を奏さず、数メートル走ってはエンストを繰り返す有様。
こりゃいよいよ置いて行く覚悟をしなくては・・・と思いつつ、だましだまし仙石原へ着くとすっかり雨は上がり、かずさん号は一転して絶好調。
ほとんど地元のOSAMと別れ、一行は乙女峠から御殿場へ抜け、R246で帰路につく。
246秦野マックで本解散、家路につきながらの悩みは「・・・明日からは何を楽しみに毎日過ごせばいいんだろう」
実に楽しい2日間だった。

※メンバーは敬省略※
C.O.C.二周年記念特別企画【伊豆・一泊ツー】The 2nd.Anniversary
宿泊・温泉= 雲見温泉民宿「雲海」 http://www.unkai.net/
催行日:= 2006年8月26・27日
担当:ぺぎら
参加者:かずさん、『はち』パパ、とまと、MICK、モエタカ、tty、やす
*POISON、アシマル(ゲスト)==> 往路途中まで参加
*OSAM、はに==> 復路途中から参加
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送